シネモンド 第4の革命 ― エネルギー・デモクラシー
Date: 2012年4月17日
第4の革命 ― エネルギー・デモクラシーを見てきた。
3・11後の原発事故を受け、エネルギー問題に揺れる日本。原発の代わりとなるエネルギーとは?再生可能エネルギーへのシフトは可能なのか?毎日、日本の各メディアがこれからのエネルギー政策のあり方について取り上げている。
一方、原発事故後、世界に先駆けて脱原発法案を閣議決定し、世界を驚かせたドイツで大反響となったのが映画「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」だ。異例の13万人を動員し、2010年ドイツで最も観られたこの映画は、再生可能エネルギーの取り組みに焦点を当て、その可能性を探るドキュメンタリー。
「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」は、再生可能エネルギーへただちに転換せよ、という力強いメッセージだ。ここでは気候変動の影響などといった、人々を怖がらせるシナリオが展開するのではなく、世界中の勇気づけられる実例や、それに取り組む人々を紹介することによって、どうすれば石油、天然ガス、石炭そして原子力から、風力、水力、太陽光への完全なシフトがうまくいくかが描かれている。巨大勢力である大企業の抵抗に立ち向かって。
ここで大切なのは、エネルギー源を替えるだけでなく、根本的な構造変化を起こすこと。つまり、大企業の巨大な精製所や大型発電所で熱や電気を作るのはもうやめて、各家庭や村や地域向けに、分散的に作るようにするということだ。取引対象はもはや資源ではなく、テクノロジーになる。なぜなら、化石燃料とは逆で、風や太陽や水というのはすべての者に無償で与えられるものだからだ。ただし、そのエネルギーを使えるようにするには先端技術が必要だ。
ドイツではエネルギー自立のためのイベントキャンペーンを草の根で展開し、この映画をエネルギーの自立のための道具として使い、様々な運営主体が映画上映と共に、講演会、パネルディスカッション、ワークショップ等を企画。結果、220の町で4,000にも及ぶ上映イベントが展開された。
太陽エネルギー、風力、水力、地熱エネルギーは、世界中の誰でも平等に利用できる自然エネルギー源。そしてこれらのエネルギーは持続可能で、お金もかからず、尽きることなく長い間利用することができる。国際的なムーブメントを起こし、世界をエネルギーシフトしていくためには、再生可能エネルギーの可能性についての知識を広めることが必要不可欠。この知識を人々に分かりやすく伝えるために製作されたドキュメンタリー。
今の原発稼動問題をわかりやすく解説してるよう。石油の価格を決定できるOPEC扱う原油高は毎年1兆ドル、そしてアメリカのエクソンモービルの売上げは450億ドル。再生可能エネルギーに代用が進めばその売上げの40%を失うことになる。そうなると経営は破綻する、だから彼らは政治家はじめあらゆるチャネルで恫喝し、再生可能エネルギーに反対している。
この行はとてもわかりやすい、まさに大飯原発再稼働問題を通してオンタイムで見てるのよう。
映画、「第4の革命 ― エネルギー・デモクラシー」は
KOHRINBO 109.4F シネモンドで4月27日までの上映、急げ!