WDF Vol.14「Webディレクターに必要なスキル・マインドセット」
Date: 2014年6月14日
「Webディレクターに必要なスキル・マインドセット」をテーマに WDF Vol.14 を開催し、関係者含め45 名の方にご参加いただきました。ご参加の皆さま、講師の皆さま、本当にありがとうございました。
UXデザインの基礎に学ぶ、ユーザーの気持ちによりそうウェブ制作
羽山 祥樹さん
インフォメーションアーキテクト
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
ウェブサイトのユーザーが、何を考え、何を不安に感じているのか、その心理をしっかりと知る方法を、UXデザインから学びます。ウェブ制作において「自社内のコミュニケーション」「クライアントとの信頼関係」とともに大切なのが、ウェブサイトを使う「ユーザー心理の理解」です。ウェブサイトのビジネス成果は、ユーザー心理に近づくほど良くなる、とは一般的に言われる話です。しかし、ユーザーがじっさいに何を考え、何に不安を感じているのか、企業側が知るのはなかなか難しいものです。
ユーザー心理を正しく知るための専門技術が「UXデザイン」です。UXデザインの基礎は、直観にたよらず、ユーザーから得られた情報をていねいに、ひとつひとつ取りあげて、心理の全体像を理解することです。
UXデザインのプロのテクニックから、初心者にもやさしく取り組みやすいものを、実演をまじえてお話いただきました。
プロジェクトをスムーズに進めるためにやっていること
内山 和幸さん
株式会社VOYAGE GROUP
kotobank事業推進室 室長
当たり前のようにプロジェクトを完了させるのはディレクターの醍醐味の一つです。
しかしプロジェクトというのは予算・事業・体制などによって内容は様々なので、毎回同じように仕事をしていると実は不要なところにコストをかけてしまったり、反対に必要な事を誰もやってなかったり…思わぬ落とし穴にはまることがあります。
セッションでは、プロジェクトをスムーズに進めるためにやっていることや、考え方をまとめデザインをスムーズに進める為に行っているサービスデザイン定義書・UXデザイン定義書などのツール紹介から内山さんの失敗経験まで、幅広くお話いただきました。
クライアントの満足を引き出す、Webディレクションの上流工程
田口 真行さん
株式会社デスクトップワークス代表取締役
Webディレクタースクール主催
Webディレクターの仕事は、クライアント(発注側)とクリエイター(制作側)の間で、双方とコミュニケーションすることが業務の大半を占めます。それは、技術や知識といったノウハウよりも、ディレクションに取り組む姿勢、考え方が結果を大きく左右します。また、現場に必要とされるWebディレクターには、案件をスムーズに進行させる「マネジメント力」と、アイデアを発想し企画を立案できる「提案力」が強く求められているからです。
Webサイト制作という商品を、クライアントやクリエイターとの円滑なコミュニケーションから創り出し、提供するプロとして、この2つのスキルは欠かせない要素であり、かつWebディレクターの良し悪しを決定付けるポイントといえるでしょう。
セッションでは、習得が難しいとされる「Webディレクションの上流工程(ヒアリング~アイデア発想~企画立案~プレゼン)」をテーマにお話しいただきました。
皆さん、ありがとうございました。