鈴木大拙館アンバサーダー会議 in赤羽
Date: 2012年1月25日
鈴木大拙館会館100日記念、鈴木大拙館アンバサーダー会議「今、こころ・大拙・金沢」に参加した。
アンバサダーとは大使、使節という意味で大拙館を国内外にPRしようという会議。
特別講演:姜尚中氏(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)。
対談が上田閑照氏(京都大学名誉教授)と
姜尚中氏(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)
コーディネーターは木村宣彰氏(大谷大学名誉教授)という豪華な顔合わせ。
週末に申し込みを受け付け週明けには定員に達したということで会場は立ち見もでるほどの大盛況。
金沢市長の挨拶のあと、「今、こころ・大拙・金沢」をテーマに人間の精神性や、人と人とのつながりなどについて大拙の眼線をもって姜尚中(カン・サンジュン)氏の特別講演、姜氏と上田閑照氏の対談が木村宣彰氏のコーディネートで行われた。
知識がある人間より知恵がある方人間に、最近の震災や入試のトラブルもマニュアル化された安全神話が根底にあるのでは。知識のある人間はとっさの時には役に立たないには会場から大きな笑い声も。
一番印象に残ったのが震災後、「絆」という言葉がもてはやされるようになったけど「絆」という言葉は排他的でむしろいま求められてるのは「縁」ではないか、本当にそう思った。
もう一つ、自己意識に目覚め、知性がはたらくようになったら悩みがはじまり、それはとどまることはないということ。
最後に、姜さんが上京したときに恩師から言われた言葉で「東京は広い、世界は広い、あなたはもっと広い」、これは自分の子供に行ってあげたいな。
結局、エンディングが36分越えと時間オーバーしたけど時間がゆっくり流れてるような感じ。京都大学名誉教授 上田閑照氏のボケとも言えない話がアクセントになって笑いもあって落ち着いて聞けた。
会場の赤羽ホールは初めて、回りはガラス張りで中は木目調。アンサンブルに向いてる印象。響きはどうだか?